北見断水で

私は本当に人に恵まれていると実感させられました。
旦那が入院していたこともあり、母友や友人から、水に困っているのではないかと心配してメールや電話。そして給水した水を分けてくれると連絡をくださった方。
そして隣のアパートに住む若い男性が、年老いた母の家に水を分けてくれた話。感謝しきれないほどです。

今年の2月に義兄の家が水道凍結で水が使えなくなった際に、こちらからポリタンクいくつか購入し、給水した水を持っていったことがあったのですが、まさかそのポリタンクがあの断水で役に立つとは思いもしませんでした。

阪神大震災で被災経験のあるかたが転勤で北見に越してこられた方が居て、その方が情報掲示板で、色々な支持をしてくださりました。
まずお皿を使用する際、洗わなくても済むようにラップやホイルを包んでお皿を使用することや、箸の代用品として爪楊枝やくし刺しを使う
トイレットペーパーを汚物箱に捨てる等、なるべく限られた水を大事に使うにはどうすれば良いかネットを通して教えてくれました。

その掲示板ではやはり、どうしても市の対応の甘さを指摘する人や中傷的な発言をされる方も多くいたのですが、被災者からすれば断水程度で大騒ぎし、市を批判する発言を見て気分を悪くされたのではないかと思います。

家を失い、家族を失い、ライフラインは途絶え、不安の毎日を何ヶ月も過ごした人たちのことを考えれば、私たちは水が使えなかっただけで幸せだったと思います。

また、新聞には職員がサッカーの大会に出場していた記事が載っていたのですが、子供の同級生の父親がサッカーの大会に出場したメンバーの1人で、その子の話だと新聞の記事とは随分違うと話していたそうです。

断水を知ったのは既に北見から離れた後のことで、北見に戻ったほうが良いのかと連絡をしたそうです。
しかしこんなにも時間がかかるとは思ってもみなかったのでしょうね。
戻る必要は無いと言われ大会に出場したのですが、一夜明けても断水状態のままで、試合を棄権して北見に戻ったのだとか。

危機意識の欠如を指摘していた方もいましたが、これは主人も指摘していました。
大量の土砂が川に流れ込んだのと取水口のセンサーが正常に起動しなかったのが原因なのですが、主人は断水の原因を知ったとき、1日で復旧できるはずがないと思ったそうです。
それで1・2日水が出なくても困らないように水を貯水するようにと言われ、大量の水を貯水したのですが、もし主人の冷静な判断と的確な指示がなければ、間違いなく私はパニックに陥った事でしょう。
このときは主人が格好良く感じました。

あの断水で自分たちの事しか考える事が出来ず、周りに迷惑をかけたり不快な思いをさせた市民も随分いたそうです。

某飲食店では人で混雑し、注文したものが違うとか、時間がかかると文句を言う客や、水が無いのは何処も同じなのに、水を分けてくれとお店に駆け寄る市民。
入院中のお見舞いに尋ねた方が、病院は水が最優先されるためか、嫌味な言葉を言う人。
市を批判する前に自分たちのモラルの欠如を問うべきだと思いました。

今回の断水で私と子供たちは人の優しさに触れたこと、周りに迷惑をかけ不快な思いをさせた人の話を聞き、役所批判をする前に自分たちはどうあるべきか、どうするべきかを考える機会にもなったと思います。



by akemana  at 16:28 |  事故 |  comment (2)  |  trackback (5)  |  page top ↑

教師の矢、生徒の頭に刺さり大けが…都立井草高

読売新聞より抜擢

9日午後1時30分ごろ、東京都練馬区上石神井2の都立井草高校で、弓道部副顧問の女性教諭(51)の放った矢が、1年生男子生徒(15)の左側頭部に刺さり、生徒は頭蓋(ずがい)骨を損傷する大けがをした。

 生徒は意識があり、命に別条はないという。警視庁石神井署によると、女性教諭は部活動中に部員に手本を見せようとして約28メートル先の的に向けて矢を放ったが、矢は的の上を越え、さらに約5メートル先を歩いていた生徒に刺さった。的の周辺は通行を禁じていたという。同署は、教諭などから事情を聞いている。


娘が担任から聞いた話によると、この女性教師は立ち入り禁止の札を立てて学校の廊下で弓道の練習をしていたそうです。
廊下での練習は認められてないわけではないが、本式の場では28メートルの幅を取る事は出来ても、それ以外の場所では28メートルは危険なので本来は禁止されているのだとか。
何年か前にも別の高校で顎を貫通して大怪我をする事故があり、弓道の顧問をしている教師なら、過去の事故を知らないはずがありません。
28メートルの幅を取っただけでも問題なのに、そもそも誰が通るか分からない廊下で練習をするなんて一体どういう神経をしているのでしょうか。
命に別状が無くて本当に良かった。一日も早い回復をお祈りしています。
by akemana  at 23:55 |  事故 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

心にナイフをしのばせて


心にナイフをしのばせて

この表紙を見たとき、正直背筋がゾッとしました。
それだけこの事件がいかに残忍であったのか想像が付きます。
1997年に起きた神戸児童殺傷事件から28年前の1969年4月23日、カトリック系のサレジオ高校に通う当時高校1年生だった加賀美洋君が何者かによってメッタ刺しにされたうえに首を切断される事件がありました。昭和の酒鬼薔薇事件です。
当時私は4歳になる直前で、こんな残忍な事件があったことを全く知りませんでした。
ドラマではフィクションとして放送されていましたが、ノンフィクションです。
加賀美君と一緒に居た同級生の少年Aも被害に遭い、幸い命に別状が無かったものの、肩をざっくりと切られ肉が見えるほどだった。
少年Aの供述によると、頭の逝かれた男が日本刀を持って暴れている。
しかし加賀美君を殺害したのは、日本刀を持った男ではなく何を隠そう、この少年Aなのです。


手塩にかけた息子が同級生の手によって残忍な殺され方をし、母親のくに子さんは1年間もの間寝込み、また自殺未遂まで起こしたあげく、別の人格者が現れる事態にまで発展。
一方洋君の妹みゆきさんは、あの事件からなるべく避けたい一身で勤めて明るく振舞い、それが親戚や教師から顰蹙を買うようになります。
そして、両親の執拗な監視に耐え切れず反抗的にな態度を取るようになり、20歳を過ぎた頃には家のドアを壊すほどまでなってしまったそうです。


洋君が殺害されてから家族の絆はバラバラになり、声を出して笑う事も失った。
そんな家族に明るい灯が差したのは、みゆきさんが結婚をして子供を生んでからの事だそうです。
それまで笑顔を見せる事の無かった父親の毅さんが、孫の顔を見にみゆきんさんの自宅を訪れ、孫を入浴させるのが楽しみとなり、やっと幸せをつかみ始めたときに毅さんは末期のがんで帰らぬ人に。

加賀美君の同級生や遺体を発見した教師たちも何かしら心の傷を負っているのです。
ところが一方の加害者である少年Aは現在地方弁護士として事務所を構え、巷では有名な弁護士になっており、幸せな家庭を築き上げているのです。


この本に対して加害者の事は一部しか触れておらず、話が遺族だけの偏りがちなことに対して批評的なコメントもありましたが、私は何を馬鹿な事を言ってるのかと言いたい。
同じ失うのでも、病気で亡くなった場合覚悟や諦めも付くはずです。
しかしつい先ほどまで元気だった愛する家族が何者かによって殺害されたとき、貴方はどんな気持ちでその現実を受け止める事が出来ますか?
私ならきっと、半狂乱になり犯人を何度でも殺してしまうだろうと思うのです。
殺され方が残忍であればあるほど・・・。


この本の最後に著者の奥野修二さんが「彼が遺族に心から申し訳ないと詫びたとき、そして遺族がそれを許したとき初めて更正したと言うのではないか」と記されています。
しかし少年Aは心から詫びるどころか、何故自分が詫びなければならないのだと開き直った態度。
しかも賠償金700万円の一部しか支払ってないのに、くに子さんが経営する店が危ないと聞くと、50万円を『貸す』から実印と印鑑証明を用意しろという横柄な態度。
これで少年Aが今までどんな生き方をしてきたか大よその察しは付くし、更正しているとは考えにくいです

過去にテレビのインタビューに答える少年Aの発言をブログで紹介されていた記事を見つけました。

「謝罪も賠償金の支払いも一切してないし、するつもりもない
未成年でしたから前科なんて付きませんよ。
私が弁護士をしてるのは私の能力だし、 その収入は私と家族のために使います。
法的にみて全く何の問題もありません。 幸せに暮らしてます。
少年事件は匿名性が極めて高いので誰も知りませんしね」


彼が犯した罪は自身が忘れても、彼や被害者を取り巻く友人・知人・家族・親戚は忘れたくても忘れる事が出来ない。
長い間この事件に苦しみ続けている現実を彼は重く受け止めるべきではないでしょうか?



by akemana  at 23:30 |  書籍 |  comment (2)  |  trackback (0)  |  page top ↑
カレンダー
05 | 2007/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最近の記事
最近のトラックバック
最近の記事+コメント
月別アーカイブ
カテゴリー
リンク
このブログをリンクに追加する
ブログ内検索
過去ログ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる